こんにちは
培養室の山本です
本日は皆さんの胚をお預かりする際に使用する
インキュベーター(培養器)についてご紹介したいと思います
通常体内で発育する胚は
空気中にさらされると発育に悪い影響が出てしまいます
そのため胚を操作するとき以外は
胚はインキュベーターに入っています
インキュベーターの庫内は
温度 37度
酸素 5%
二酸化炭素 6%
に調節されています
空気中が
酸素 約21%
二酸化炭素 約0.04%
なので空気とインキュベーター庫内の環境が
いかに違うかがわかりますね
形は皆さんの身近なものでたとえると冷蔵庫に似ています
ホテルなどにある1ドア冷蔵庫なんかは
かなり近いでしょうか
お一人の患者さまに対し一台使用しており
完全個室となっております
インキュベーターは医療の現場で使用されているとはいえ
電気で動いている以上不具合が起こる事もないとは言えません
当院では毎日ガス濃度を記録し
週1回以上ガスアナライザーによる詳細なガス濃度を調べ
年一回以上信頼あるメーカー技術担当者による
全台検査を行っています
少しでも不具合があれば事前に察知し
すぐに修理できるシステムが整っております
当院をご利用いただいている患者さんには
ご安心して大切な胚をお任せいただければと思います
次回はタイムラプスインキュベーターと
胚の発育解析ついてお話いたします