うめだファティリティークリニック
培養室の山本です
今日は私たち培養士が普段購入し使っている消耗品ついて
お話ししたいと思います
例えばの話ですが
化粧品会社Aが3000円で販売している商品と全く同じ効果が得られる商品を
化粧品会社Bが新しい製法技術を発見・駆使して1500円で販売した場合
化粧品会社Bの商品を購入する方は多いのではないでしょうか
しかし化粧品会社Bが新技術を発見(研究)しなければ
値段は高いままだったでしょう
不妊治療業界でも
「昔は高かったけど今はいい商品が出て安く提供できるようになった」
というものはいくつかあります
凍結技術なんかはわかりやすい例で
日本の企業が販売している凍結方法やそれに使用する消耗品は
昔に比べコストが安いうえに使いやすく安定した商品であり
現在国内でもトップシェアを誇っています
しかし例えば技術だけは確立していてもコストの面から製品化されなかったり
検査にしても企業サイドが検体の受け入れ態勢が無かったりすると
「技術的には可能ですが患者さんがそのサービスを受けることが出来ない」
ということにつながってしまうわけです
(今現在も潜在的に世に出ていない技術はあると思います)
商品が世に出るには研究から販売まで様々な積み重ねがあると思うと
消耗品一つにしても感慨深いものがありますね