うめだファティリティークリニック
培養室の山本です
今日は双子についてお話しします
なぜ双子が生まれるのか?
自然妊娠での双子には2種類あります
①偶然2つの卵が排卵され
2つとも受精し着床した場合
②1つの受精卵が着床までに2つに分かれてしまい
それぞれが着床した場合
①のパターンは二卵性双生児
2つの卵由来ということです
もちろん両親の遺伝子を引き継いでいますが
二人の間でまったく同じ遺伝子配列ではないです
性別が違うこともありますし
顔もあまり似ていないこともあります
②の場合は一卵性双生児と呼ばれるものです
1つの卵由来なので遺伝子は全く同じです
なので性別は必ず同じ
顔も声も瓜二つの場合が多いです
さて
自然妊娠と体外受精では
体外受精の方が双子になる確率は高いです
体外受精をすでにされてる方はご存じかも知れませんが
医師の判断により卵を2個戻すことがあるからです
戻した卵が2個ともとも着床すれば二卵性双生児となります
一卵性双生児は体外受精でも避けることはできませんし
逆に意図的に一卵性双生児にすることもできません
双子の妊娠出産というのは母子ともに危険が伴います
クリニックとしては学会のガイドラインに則って原則1個移植とし
ガイドラインの条件を満たし医師がご説明の上納得された方にのみ
2個移植を行っております
2個移植をご希望される場合は
よく医師にご相談の上ご判断ください