うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

今日は患者さんから受けた質問をご紹介いたします

 

「胚を凍結保存したら胚は年を取らないのですか?」

答えは「年を取らない」です

適切な方法で胚を凍結保存すれば胚は時間が止まったような状態となり

解かせばまた時間が進みます

 

凍結胚を保存しておくには絶えず液体窒素(-196℃)の中に入れておかなければなりません

液体窒素中であれば理論上は半永久的に保存が可能です

 

ほとんどのクリニックでは保存費用や更新費用が必要となり

長年保管を依頼し続けるとなると費用もそれなりにかかります

 

妊娠率についてですが

例えば30歳の時に凍結保存した胚を33歳になって移植する場合と

33歳で凍結保存したものをそのまま33歳で戻す場合を比べると

前者の方が妊娠率は高いです

 

しかしお気を付けいただきたいのは胚は時間が止まっていても

身体が年を取ればそれに伴い妊娠率は下がってしまい

逆に高齢出産のリスクが上がってしまいます

 

凍結胚が残っていても

いつ移植するか計画は立てておきましょう