うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
最近昼過ぎたあたりからブログを更新する作業が増えた気がします
いやいやちゃんと培養業務もしてますよ?
さて今日は培養士に欠かせない仕事道具
顕微授精に使用する針についてお話します
顕微授精を行う際には中が空洞になっている非常に細いガラス管を使用します
内径はだいたいですが200分の1mmです
この細いガラス管には精子を入れる際に卵を押さえる「ホールディングピペット」と
精子を操作する「インジェクションピペット」の2種類あります
これらを総称して培養士は「針」と呼びます
当院で使用している針をざっと出してみましたがこれだけの種類があります
稀にしか使用しない針も出せばもう少し種類があると思います
一つ一つ細かい違いがあり
技術者の好みやその時の判断で使い分けます
私が愛用しているインジェクションは
上から2番目のMicrotechIVF社の内径4.2μmピペットです(通常の針は約4.5μm)
個人的には針が細く精子の選別もできて
且つスパイクがしっかりついているものが好きです
最近では大手さんを中心に「全例ピエゾにしました」というご意見を聞く気がします
当院でもピエゾは導入しており都度判断して使用しております
ピエゾについてのお話はまたの機会に…