うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
他の人もブログを書いてくれる事を想定して冒頭に自己紹介を入れていますが
他の人が書いてくれることはもしかしたらもうないんじゃあないかと思う今日この頃
さて、今日は培養士のこだわりの仕事道具の一つ「インジェクター」についてお話ししたいと思います
顕微授精する際に針で吸ったり吐いたりするのはこの「インジェクター」という装置で行います
この装置を右や左に回すと
針の管内に圧力が加わり微細に吸ったり吐いたりするわけです
上の写真は油圧(オイルの力で動く)タイプですが
空圧(空気の力で動く)タイプもあります
油圧だと時々オイルが漏れ出たりメンテナンスも必要ですが
空圧だとその心配もなくローメンテナンスです
(写真はゴールドですがシルバーもあります)
しかし当院ではいまだに培養士全員がインジェクション側は油圧を愛用しています
やはり使い慣れた道具を使うのが一番やりやすいですから(当たり前と言えば当たり前ですが)
顕微授精は1000分の一ミリの単位での操作が求められるので
少しでも思った動きができない場合
致命傷とまではそうそういきませんが余計な時間がかかる事があります
これも一種のこだわりですね