うめだファティリティークリニック

培養室の山本です

 

今回の地震では昨日書きましたように培養室の被害は少なかったですが

地震が今後しばらくは起こらないとは(今後も被害が起こらないとは)思っておりません

 

日々の対策や避難訓練・マニュアル作成などが「過程」であれば

今回の地震による現状が「結果」です

いい部分も悪い部分もまた、今後起こりうる災害対策に生かさければなりません

 

さて、今回の地震とその教訓ですが

まずは交通のマヒにより培養士の出勤が遅れることについて

今回は1名は早出出勤ですでに培養室におり

他の者は止まった駅から1時間~2時間歩いてきました

今回は残り4人がなんとか歩ける場所からのスタートだったので良かったですが

自宅にいる状態で交通機関がマヒすれば恐らくほとんどの者が無理です

その時どうするか考えなければなりません

(阪神淡路大震災の規模と発生時間の場合ですね)

一番近い者が何とかたどり着き緊急凍結に取り掛かることになるでしょうか

 

今回は最大でも震度が6弱でしたが

大震災レベルが来た時にはどうでしょうか

東日本大震災の際には無事な職員が駆けつけ培養中の胚を急いで凍結保存したそうです

恐らくそれが最善の策でしょう

(大震災レベルではインキュベータは恐らくガス管が破損して使い物にならない)

 

あとは凍結胚が入っている凍結タンクの保護も必要です

安全な場所で、しかも液体窒素を枯らさないようしなければなりません

当院の場合ですと階を越えて抱えて安全な場所まで避難させなければなりません

 

震災が起こった時の職員の安全確保も大切です

全員が負傷したら胚の緊急凍結が出来なくなってしまいます

培養室にいる時に大地震が起こった場合のために

培養室自体を安全な場所にしておかなければならないです

今回タンクには何の被害もなかったですが

大震災レベルではタンクを固定しておかなければ

キャスター付きのタンクは培養室を転げまわるのだそうです

しかし固定したら固定したで大きな揺れの際には横に転んでしまい液体窒素が漏れ出て危険ではないかとの意見もあり

あえて足をロックしていないクリニックもあります

(今回のような大地震でなければ有用と思います。しかし大震災レベルではどうか…)

 

災害の事を考えると今後決めることもたくさんありそうです

決めたら決めたで稀にくる災害の時に忘れてもいけないので

共通認識を念頭に置いておくことだけでも結果は多少違うかもしれませんね