うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

コンタミネーション(以下コンタミ)とは

簡単に言えば雑菌混入のことです

培養液中に雑菌が混入し増殖してしまうと培養液が汚染され

その中に胚があると正常な発育が維持できません

そうならないために培養室の衛生管理は大切なわけですね

 

一方、培養液のメーカーとしても自社の製品が

しょっちゅうコンタミしているようでは信用に関わります

今の培養液は抗生物質が添加されており

そうそうコンタミすることはありません

 

ここで私がコンタミについて過去気になった話を2点

1点はとある学会発表で

培養液に試しに指を入れてみて

その後しばらく置いといてもコンタミしなったという話を聞いたことがあります

人づてなので情報がやや曖昧ですがその結果を疑うことがないくらい

既製品はコンタミしません

(当院ではコンタミは一度も見たことがないです)

 

その一方で

ご縁があり古いラボの見学をさせてもらった際、管理者から聞いた話ですが

「今の技術者に代わってからなぜだかコンタミがよく起こる

こないだも起こった、どうしたらいいか」

とご相談を受けたことがあります(大事には至っていないとのこと)

…今の時代でもラボによってはコンタミは起こりえるのだなと

 

ちなみに返答としては

①他の培養液の検討 ②技術者への再教育

③ラボ内及びクリーンベンチ内の清浄度の測定→結果悪ければへパフィルター交換履歴の調査

④インキュベーターの開閉回数を減らすためタイムラプスの導入

(もしくは加湿より清潔度が高いとされているベンチトップドライインキュベーターの導入)

などご提案させていただきました

 

今現在起こっていないとはいえ

当院としても清浄度や清潔操作は常に気にしておきたいところですね