うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

患者さんとの培養1日目~3日目お電話で

「培養士さん、本当はどの胚が胚盤胞になるかわかってるんじゃないですか?」

と聞かれたことが2回ほどあります

 

「残念ながら、『明らかに胚盤胞になるもの』はわかりません」

とお答えしました

 

当院が採用している最新鋭の胚解析システム「Eeva」でさえ胚盤胞になるかどうかの判断は絶対ではありません

 

もし胚盤胞へ到達する胚がわかる培養士がいれば

その培養士は業界内で

「神の目を持つ培養士」だとか「カリスマ培養士」なんて二つ名がつくかもしれませんね

 

培養士は胚を何千何万と観察をしていますが

「これだと胚盤胞へ到達する可能性が高い」というものが

もしも人の目で、たとえ感覚的なものであっても3日目でわかれば

培養環境から妊娠への近道を示すことが出来ますね

 

しかし、現実的には職人のカンのような曖昧なものより

今よりもっと正確なアルゴリズムが構築された解析システムが導入される方が早いような気もします