うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

本日6時付でYahooニュースに胚培養士の話題が上がっています

「年収2000万円で奪い合い!不妊治療担う「胚培養士」がモテる理由」

Yahooニュースは適宜記事が更新され削除されるのであえてリンクは張りませんが

要は不妊治療施設に胚培養士は必須で

腕のいい培養士は2,000万~3,000万円もの年収がもらえているという記事です

出所は経済紙のダイヤモンドですね

 

胚培養士が日の目を浴びるのは喜ばしいことですし

確かに不妊治療施設に胚培養士がいなければ

クリニックの経営は行き詰まると思います

(医師が兼任しているところもありますが、それだと業務量に限界があります)

 

しかしそれにしても年収2000~3000万円は少し言い過ぎだとは思います

東京の最大手レベルの培養士さんでそれくらいいくかどうかと言うくらいで…

万が一いたとしても、ほんの一握りの方です

 

不妊治療の市場規模は確かに大きいと思いますが

その分必要経費も莫大なので人件費だけにお金をかけていればそれこそクリニックの危機です

(例えば中規模~大規模クリニックでのタイムラプスの導入には数千万円~数億円かかります)

 

腕のいい胚培養士という括りで言えば当院の培養士もみな腕はいいです

ではみんな何千万円ともらえる人と同じ働きかと言うと…それはそれで違います

2000万円と言わず、恐らく800万円超えるあたりからICSIなどの培養業務の腕だけでなく

 

・学会発表や論文発表を頻繁に行う能力がある

・学会運営にも携わるなど業界に貢献出来る、それを通じて施設の広告塔になれる

・新技術の導入ノウハウがしっかり出来ている

・ラボ全体だけでなく施設全体のマネジメント(及び開院・分院展開)が出来る

・研修会などに講師として参加し他院の培養士の育成も出来る(声もかかる)

・自施設の培養部内をまとめ上げるだけの人間性やカリスマ性がある

・自施設だけでなく他院や業者さんともwin-winな関係が築けている

 

今ぱっと思いついただけでもこれだけは必要(もしくは突出した別の何かが必要)だと思います

 

今出ている華やかな記事はあくまで注目を集めるためのもので

培養士本来の姿ではないことがお判りいただければと思います

 

モテるかモテないかは…今回は長くなってしまったのでまた機会があれば書こうかと思います