うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

先日患者さんとお電話でお話をしている際

「うめだファティリティークリニックは

他のクリニックとグレードの付け方に厳しい・甘いなどの差はありますか?」

とのご質問を頂戴しました

今まで様々なご質問をお受けしましたが

上記のご質問は初めてでした

池上彰さんなら「いい質問ですね!」と言ったところでしょうか

 

ご質問の答えは「評価には差がある」と思われます

(厳しいか甘いかは最後に書きます)

 

胚の評価方法は

初期胚のヴィーク分類・胚盤胞のガードナー分類

この2種類があります

 

<初期胚評価に用いるヴィーク分類>

 

<胚盤胞評価に用いるガードナー分類>

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培養業界ではこの評価方法がほぼ共通で

培養関連の教科書にも載っているものです

しかしこの評価方法は

「細胞が密である」

「断片化した細胞が少ない」

など、目安の写真が付いているとはいえやや抽象的であり

見る人によって多少の差が生じてしまいます

当院ではグレードが明確と言えない場合は出来るだけ複数の培養士で判断しておりますが

それでもクリニック内の判断に留まる以上

クリニック単位で多少の差は出てしまうと考えられます

 

しかしそれはグレード1をグレード3とつけるほどの差が出る事は恐らく稀で

グレード1かグレード2の判定の違いが出る程度と思われます

具体的に言いますと

「クリニックAではグレード1と言われたが

同じ写真をクリニックBに見せたらグレード2と言われた」

と言うことはあり得ますが

「グレード3」と言われることは稀、と言うことです

 

なぜ差が出てしまうのか?

これについては長くなってしまうので

また後日書こうと思います