うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

今日は精液検査についてです

 

精液検査を受けた際

「全視野○匹」「遠心後精子○匹」など

施設や担当者によって表現には多少の差があるかもしれませんが

「全視野」や「遠心後(遠心分離後)」と言う単語が出てきます

 

全視野とは

顕微鏡で精液を観察する際

ほんの少し精液サンプルを取って観察するのですが

そのサンプル内(顕微鏡の視野内)の精子が

数えられるほどだった場合の結果を表しています

 

遠心後とは

精液を観察した際精子が見当たらず

精液を遠心分離器にかけて精液中の成分を凝縮して

もう一度観察した際の結果を表しています

 

例えば全視野3匹と言うのは

サンプルとして取った精液中に3匹いたということです

(提出された精液全ての中に3匹しかいなかったという意味ではありません)

 

例えば遠心後5匹と言うのは

遠心分離した後の沈殿物のサンプルを取って顕微鏡で見たら

精子が5匹確認できたということです

 

 

厳しいお話ですが

いずれの表現にも共通しているのは

「精子が少なかった」ということです

 

精液所見にもよりますが

卵子の数だけ精子が確保できる値であれば

顕微授精の実施が可能です

 

 

受精方法や精液検査で不明点などございましたら

医師の診察時にご確認ください

 

また

当院では男性不妊外来も行っております

精液検査の結果でもし気になる事があった場合などは

ご予約下さい