うめだファティリティークリニック
医療安全対策室の山本です
今週はNHKで「体感 首都直下地震ウイーク」として
地震の特集が放送されています
タイミング同じくして昨日は茨城県で体感地震が複数回観測されています
いつ起こるかわからない災害と言うのは怖いものですね
対策に万全を期したいところです
さて、大阪ではなく関東地方で大地震が起こった場合
当院のような大阪のクリニックにはどのような影響があるでしょうか?
実は培養液をはじめとする培養関連商品は
東京をはじめ関東から出荷されている物もあります
(全部ではありません)
それらの商品の製造ラインがダメージを負ってしまうと
出荷が止まってしまいます
厳密な精度が求められる商品である以上
メーカーとしても中途半端な状態では出荷はされないと思います
もし運よく被災を逃れ製造で来たとしても
次に物流の問題があります
物流が滞れば商品があったとしても
当院まで届かなくなってしまいます
全ての商品が関東から送られてきているわけではありませんが
もし地震によって一部商品が届かないとなると
他の地域のメーカー・代理店に注文が殺到する事になります
それにより
全国的に品薄状態となる事が想定されます
実際
東日本大震災の時はメーカーによっては一時出荷停止
出荷できたとしても物流の影響で到着が遅れるなどの影響がありました
そのような事態への対策としてどうしたらいいか、ですが
当院としましては在庫を少し多めに抱えています
使用期限の都合で全てがそうとはいきませんが
多めに所持しておくことが不測の事態への対策となりえます
また、一つのメーカーに大きく依存せず
複数のメーカーの商品を使用するのも方法の一つです
当院でも使用に関して遜色ないものについては
リスク回避の為に複数社の商品を使用しています
災害時の対策は先日の生殖医学会でも提言されていたようです
業界全体の課題として
品薄状況を避けるためにも
多くのクリニックがこのように対策してくれると
非常時の安定供給につながるかもしれませんね