うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
「世界五分前仮説」という思考実験をご存じでしょうか
私たちは過去の記憶をはじめとした
事象・現象など全てのものに
さまざまな「過去に伴った結果」があるわけですが
それら全てのものが超自然的に5分前に突然できあがったものであるとする説に
反論することが出来るだろうか?というものです
「5分以上前の記憶がある」と言っても
その記憶すら作られたものだとしたら
この思考実験の反論にはならないとしています
かなり突飛な説ですがそれと同時に面白みがありますね
この仮説は単体で唱えられたわけでなく
バートランド・ラッセル(1872年 – 1970年)という
イギリスの哲学者・論理学者・数学者が
「記憶とは何なのか?」について語る論文で
分かりやすくするために用いた例え話だそうです
今は当たり前である地動説も昔は突飛な理論だったわけですから
このような人と違った思考力や発想力というのはいつの時代も大切なのでしょうね
ちなみにこの世界五分前仮説を提唱したバートランド・ラッセルは
1950年にノーベル文学賞を受賞している聡明な人物だそうです
4度目となる最後の結婚が80歳だったそうですが
なかなか濃い人生を送られた方のようですね