うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

妊娠と体重については

ここ最近の学会では毎回何題か出ているように思います

今回の学会でもBMIと妊娠率についての発表がありました

 

 

以前から言われてはおりますが

肥満に該当する方は

普通体型の方に比べると妊娠率が低くなり

流産率も高くなるという報告があります

 

他にも妊娠高血圧症のリスクが上がるなど

妊娠出産に関して肥満がリスク因子になるとの報告がよく見られます

 

 

しかし

「痩せましょう」と言われたとしても

体質や時間の都合からそうそう簡単にはいかない場合も多いと思います

食べる量を急激に減らすのも

急に激しい運動を始めるのも

あまり現実的とは言えません

 

たとえそれで瘦せたとしてもしても

急激な体重変化はホルモンバランスを崩す恐れがありますし

急な激しい運動はケガの恐れもあります

やはり大切なのは少しずつでも続ける事が大切であるように思います

 

 

ひとまずの目標として

BMIが「普通体重」の範囲に収まる事を目指してはいかがかと思います

BMIは[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます(身長はcmではなくmで計算します)。

 

日本肥満学会の定めた基準では

18.5未満が「低体重(やせ)」

18.5以上25未満が「普通体重」

25以上が「肥満」に分類されます

BMIで検索すれば自動で計算してくれるサイトも出てきます

 

 

当院としましてはボクササイズなど有酸素運動をお勧めしております

本や雑誌などでも謳われていますが

不妊治療においては

無理のない範囲で「妊娠しやすい体作り」も必要です