うめだファティリティークリニック
医療安全対策室の山本です
1月20日と1月31日の2度にわたって火災について職員向け防災研修会を行いました
12月17日に北新地で起こったガソリン放火事件は
犯人が死亡したことで事件の進展もあまりないのか
メディアに取り上げられることはほとんどなくなってしまいました
しかし過去を振り返ると定期的に放火事件は実際に起こっており
今回起こったからしばらく起きないというものでもございません
警戒し続ける事は大切だと思います
当院の医療安全対策室としまして
今回研修会を通じて職員に伝えたかったことは
「クリニックの防災設備がどのようになっているのか(どこにあるのか)」です
職員は在職歴の長い者もおれば新たに入った者もおりますので
全員が全員クリニック内の防災設備の全てを把握しているとは言い切れません
ですので今回は
火災報知機や消火器の場所のおさらいをはじめとして
非常時に煙を避けられる場所や排煙口の作動方法の紹介
階段や防火扉の前に物を置かないなどの注意点を
スライドにまとめお話しいたしました
患者様皆様はクリニックで火災が起こった場合は
落ち着いて職員の指示に従って頂きますようお願いいたします
クリニックで火災が起こった際の避難は
1,1階出入口から避難
2,1階から外へ出られない時は煙を避けられる場所へ避難し救助を待つ
3,救助が来る前に危険な状態となった時は建物外へ脱出する
以上の手順となります
3の方法を行う時は状況や場所に応じて職員がご案内いたします
今回の研修会では煙と一酸化炭素の怖さもお話しいたしました
火災の死因1位は火傷ではなく一酸化炭素中毒です
建物火災では山火事などと違い
酸素が不足して不完全燃焼が起こりやすく
不完全燃焼を起こすことで一酸化炭素が発生します
この一酸化炭素を吸うと酸素が体内にまわらなくなり
気を失いそのまま死亡する恐れがあります
一酸化炭素は主に煙に含まれており
煙は建物の上へ広がっていく特徴がありますので
避難の際は体制を低くして煙を避けるように移動していただくようお願いいたします
煙の移動の早さは横へは歩く速度(秒速0.7m程度)
上へは走る速度(秒速4m程度)と言われています
煙は思った以上に回るのが早いので
火事が発生した際は落ち着いた上で迅速に避難するよう心がけましょう