うめだファティリティ-クリニック

培養士の山本です

 

 

今日は腕のいい培養士とはどのような人を言うのか

個人的意見を述べたいと思います

私自身、培養士とは何たるかを語れるほど大した技術者ではございませんが

一通りの培養業務に従事する程度にはございます

 

 

前提として

培養士の技術は特別な才能がないとできないものではありません

どんな人でも自称不器用な人でも

一生懸命練習すればたいていの方が習得できる技術ばかりです

 

 

特に今は昔と違い

機械化された部分があったり既製品が販売されていたり

難しい技術が求められる部分も昔に比べれば減ってきています

 

なので

早ければ1年、長くても2年から3年正しい教育を受ければ

一通りの業務に従事することができることでしょう

 

 

 

ではここで表題の件

腕のいい培養士とは何でしょうか

私個人の意見としては

「いついかなる時であっても同じ技術を提供できる培養士」です

 

 

患者さんにとっては一事が万事です

「たまたま失敗してしまいました」なんてことは許されません

培養士は毎日正確な技術を提供し続けることが望まれます

 

顕微授精時に確実に精子を卵子に入れ

胚凍結時には確実に胚を凍結し

胚融解時には確実に胚を回収し

胚移植時には確実に胚をチューブに入れ胚を子宮に戻す

ということです

培養士として勤務している限り何日でも何年でも

雨の日でも風の日でも悲しいことがあった日でも、です

 

 

それを実直に長く続けることができたならば

その人は「腕のいい培養士」と言えるのではないでしょうか

 

 

とはいえ

培養士も人間ですので

ベストな技術を提供できないと想定される場合は

休むかほかの人に任せた方がいいでしょうね 

自身の心身のコンディションを把握するのも腕のうちです

 

 

 

 

今年採用となった新卒の皆さんはもうすぐ3か月が経つ頃でしょうか

腕のいい培養士と言われるように

ぜひ頑張ってほしいですね