うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

男性は射精した間隔により多少所見が変わります

例えば1日ぶりに射精した所見と

1週間ぶりに射精した所見では値が変わってきます

 

一般的には禁欲期間(射精しなかった期間)が短ければ

液量は減り

濃度(動いていないものも含めた精子の総量)も減り

運動率が上がります

 

長ければその逆で

液量が増え

濃度も上がりますが

運動率が下がります

 

理想的な禁欲機関は2日~3日と言われていますが

ここで気を付けていただきたいのは

上記はあくまで目安という事です

 

もともとその時々によって所見にも波がありますし

個人差もあります

バラツキがあるものの劇的に減ったり増えたりと言うのは通常そこまで多くありません

精子が全くいない人が禁欲すれば作られるというものでもないと思いますし

逆に普段から所見がいい人であれば

禁欲期間が多少長い短いがあっても

それが原因でそこまで大きく悪化するようなこともないと思います

 

 

なので採卵・IUIが○日だから貯めといたほうがいいであったり

出しておいた方がいいというのは

あまり深刻に考える必要もないと思います

 

ご心配であれば2~3日に調節して当日望めばいいと思いますが

無理そうならそれはそれで無理に合わせる必要もないと思います

 

 

ただ何週間も禁欲期間を設けたり

逆に当日の朝出してさらに午後からIUIの精子を出すなどの極端な例は

数値に大きく影響が出る方がいらっしゃる可能性もあるので

控えたほうがいいとは思います