うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
ここ最近当院への胚移送が相次いでおりますので
以前にも書いたように思いますが
再度胚移送用タンク「ドライシッパー」をご紹介しておこうかと思います
胚や精子をクリニック間で移送する場合
適正な温度(-196度)を維持せず途中で温度が上がってしまうようなことがあれば
細胞が死んでしまったりダメージを負ってしまったりします
そこで、移送の際は温度をキープして持ち運びができる
胚移送用の小型タンク「ドライシッパー」を使用します
クリニックさんによって容器の形状や貸し出し料金、移送手段が異なりますので
移送の際は医師や培養士との打ち合わせが必要です
<料金について>
当院の場合当日返却であれば原則無料で貸し出ししております
大阪市内を含む近隣からの移送は1日あれば問題ないかと思いますが
遠方で何日かかる場合は別途ご相談ください
<宅配便のご利用について>
他院さんの容器の受け入れに関しては問題ないのですが
当院所有の容器を宅配便でお送りする事は
容器破損の恐れがありますのでお受けしておりません
<移動手段について>
ドライシッパー内は液体窒素で満たされています
立てて置いていれば通常漏れることはありませんが
液体窒素は触れると凍傷の恐れがあります
トラブルを避けるために公共交通機関はご利用いただかずに
お車もしくは徒歩での移動をお願いいたします
公共交通機関によっては刃物などに並び
大々的に持ち込み禁止の掲示がされている所もございます
上記3点はあくまで当院の容器ご利用の際の決まりですので
クリニックさんによって異なります
移送先のタンクを利用するか、移送元のタンクを利用するか
移送の際は詳細をご確認いただきお選びいただければと思います