うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
胚・精子の移送には波があり
多い時期と少ない時期があります
今はちょうど多い時期となり胚の出入りが複数件重なっています
胚を移送される際は様々な点に注意しなければなりませんが
その一つとして容器については特に注意が必要です
移送の容器はどこの施設でも所有しているわけではありません
また、所有していたとしても有料の場合があります
移送元・移送先どちらの容器を使用するのか
患者さんご自身でご判断いただく必要があります
第三の選択肢として
細胞移送の専門業者を利用するというのもあります
(当院では移送業者の仲介は行っておりません)
当院では胚移送専用の容器「ドライシッパー」を1個保有しております
1日限り(当日16時までのご返却)であれば搬出・搬入に関わらず無料で貸し出ししています
もしご遠方の移送で2日以上必要な場合は
保証金をお預けいただくことで数泊お貸しできる場合もございます
状況により個別にご相談ください
(容器が問題なく返却されれば保証金は返金されます)
当院のドライシッパーは完全予約制となっております
先にご予約が入っていた場合は先着順とさせていただきます
また、容器破損の原因となりますので
宅配便の利用もご遠慮いただいております
移動時は徒歩・自家用車などであれば問題ありませんが
中に液体窒素が入っているという特性上
公共交通機関のご利用も禁止とさせていただいております
容器はケースも含め7.4kgあります
安全面を考慮した製品を採用しているため
幾分重量があることをご了承ください
移送時は横倒しにすると液体窒素が漏れ出る可能性があります
必ず立てた状態で運んでいただきますようお願いいたします
注意点が多いようですが
多くの方に安全にご使用いただくため
ご理解いただければと思います