うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
先日消耗品のお話をしましたが
今日はそれ繋がりの細かい話です
培養業界ではプラスチックで出来たシャーレの形をした容器を
「ディッシュ」と呼んでいます
商品名が「ペトリディッシュ」だったり
「器官培養用ディッシュ」なのでディッシュと呼ぶのは当然と言えば当然ですが
では「シャーレ」と「ディッシュ」はどう違うのか?
調べてみました
その二つの言葉に特別言及した情報はありませんでしたが
とりあえず
シャーレ(Schale)はドイツ語
ディッシュ(dish)は英語のようです
シャーレはもともとはガラス製のものを指すそうなので
シャーレ単体で引用する場合
通常はガラス製を指すのだと思います
最近ではプラスチック製の物の方が流通しているようですが
元がガラス製なのでプラスチックシャーレと言う表現が
正確なのかもしれません
シャーレは中学校の授業なんかでも出てきましたが
私は「ペトリ皿」とも習いました
これはユリウス・リヒャルト・ペトリさんが考案したからペトリ皿だそうで
英語では「ペトリ・ディッシュ」
やはりここでディッシュと言う表現が出てきましたね
ディッシュは日本語で皿
料理でもディッシュと言う表現は出てきますね
シャーレは日本語ではガラス製の平皿と解説されています
まとめると
シャーレ=ペトリ皿
プラスチックシャーレ=ディッシュ
このような感じでしょうか
(個人の見解です)
ガラスシャーレは当院にも一応ありますが
使用はしていません
ガラス製だと乾熱滅菌(180℃での滅菌方法)が出来ますが
毎回洗浄する手間があり
臨床の現場では一度に多く使用しづらい面があります
今日はちょっとマニアックな話でしたね
培養士の方から見れば前から気になっていた事…
でもないような…
…おや?
書いておいてなんですが
この記事だれが得するんだろう(´゚д゚`)