多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)とは、患者様自身の血液から抽出した高濃度の血小板を子宮内に注入する方法です。血小板は細胞の成長を促す物質や免疫に関わる物質を含むため、PRP療法により子宮内膜が活性化され受精卵が着床しやすくなると考えられています。


対象:受精卵の融解胚移植HRC周期(新鮮胚移植周期は不可)
  (当院で融解胚移植を行わないで当治療のみも可能です。ただし事前に別途初診予約が必要です)


方法:治療は1周期、原則2回の投与です。患者様の前腕から静脈血を20ml採取し、遠心分離機で血漿部分を抽出します。調製したPRP(約1 ml)を患者様の子宮内に注入します。 採取したPRPが固まるなど分離後の性状が子宮内注入に不適切と判断された場合は、「再度採血」または「投与を中止」することがあります。通常採血から注入まで約60分となります。注入当日の安静は不要で、入浴も可能です。
診察時に1回目と2回目の投与日時を決定します。 


※ 1回目の投与は月経10日目前後(8~11日目)になります。 
※ 2回目の投与は月経12日目前後(11~14日目)になりますが、1回目と連日投与は避けてください。 
投与法・費用等の詳細については、スタッフにお尋ねください。