当院では、採卵後すべての胚を凍結する全胚凍結法を行っています。
全胚凍結法とは、排卵誘発・採卵・媒精(または顕微授精)・胚盤胞培養して出来た良好胚盤胞を全て凍結し、
その周期での胚移植は行わず、別の周期に子宮の着床条件を整えて融解胚移植する方法です。
凍結胚盤胞移植法の利点は、新鮮胚移植(排卵誘発周期にそのまま移植する事)とは
違う子宮の着床条件下で胚移植できる事です。
ただし、受精後の胚盤胞に到達する確率は、40~50%ですので、
受精卵が1つも胚盤胞にならないことがあります。
その為、当院では初期胚を1個凍結し、次周期の移植がキャンセルにならないようにしていると同時に、
初期胚を凍結することで、将来的に2段階移植を選択できるようにしていますが、
全て胚盤胞凍結を希望される場合は、採卵後に、担当医またはスタッフにお申し出ください。