うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

今日は培養士の資格についてお話ししたいと思います

培養士の資格には大きく分けて

 

日本卵子学会が認定を行う

「生殖補助医療胚培養士」

 

日本臨床エンブリオロジスト学会が認定を行う

「臨床エンブリオロジスト」

 

この2つがあります

培養士は国家資格ではありません

「学会認定資格」です

 

胚培養士は学会認定資格がなくても胚の操作ができます

技術さえあれば認定資格を取らずに胚を操作しても何ら問題はないです

 

そもそも学会の認定資格自体が最低1年間の胚培養業務経験が必要なので

胚操作ができない人が認定資格を取れない仕組みになっています

 

超ベテランでも認定資格を持っていない人もいれば

1年勤務のみで学会認定資格を持っている人もいます

 

医療の資格は国家資格ばかりなのになぜ培養士は違うのか?

それは胚培養士が人に直接触れる仕事ではないから(胚は「人」と認められていないから)と言われています

確かに他の医療の国家資格は直接人に関わるものばかりですね

 

 

さて小話はこれくらいにしておいて

当院の培養士資格状況についてですが

当院に所属する胚培養士5人は経験豊富なものばかりで

5人全員が日本卵子学会認定 生殖補助医療胚培養士の資格を所持しています

 

当院室長につきましては日本で10数名しか所持していない

日本卵子学会認定 生殖補助医療管理胚培養士(胚培養士の上位資格)を所持しています

さらにエンブリオロジスト学会の認定資格も所持しています

 

上記のように資格がなくても胚操作は出来ますが

それでもやはり全員資格を持っているクリニックの方が

患者さんとしては幾分安心感があるのではないでしょうか