うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
3日目の初期胚の状態で凍結するか
5日目以降の胚盤胞の状態で凍結するか
受精卵が少なかった患者さんがよく悩まれる事の一つです
例えば、受精卵が1個のみだった場合
3日目までは9割以上の多くの胚が凍結の基準をクリアするので
凍結が中止となる可能性は低いです
しかし、5日目までに凍結可能な胚盤胞に到達する確率は約45%
胚盤胞へ挑戦して、もしならなかった場合
凍結もその後の移植も中止となってしまいます
妊娠率は初期胚に比べ胚盤胞の方が高いことから
得られた受精卵が一個であっても
患者さんの中には
「例えならない確率の方が高くても、
胚盤胞になった事が体外で確認できてから移植したい」
という方もいらっしゃいます
診察時に医師が既往歴などを確認し凍結スケジュールのご提案を差し上げておりますが
数が少ない方には凍結中止になることを懸念して初期胚での凍結をお勧めする場合が多いです
数が少ない場合でどちらを選べばいいのか
絶対的な正解をご提示することは出来ませんが
ご不明点がございましたらお気軽にご相談ください