うめだファティリティークリニック

医療安全対策室の山本です

 

広くニュースで報道されており

ご存知の方も多いかと思いますが

先週京都アニメーションのスタジオが放火される事件がありました

 

 

理不尽に多くの命が奪われたことに対し

大きな悲しみと共に強い憤りを感じます

 

お亡くなりになられました方々のご冥福をお祈りしますとともに

負傷された方々の回復をお祈り申し上げます。

 

 

日々、防犯防災対策に努めている当院医療安全対策室としましても

当院で火災が起こった場合

どのようにして安全に非難するか

より深く考えさせられる事となりました

 

当院は螺旋階段ではありませんが

火事になれば煙が一気に階段を駆け上がる事が想定されます

IMG_4585

 

煙を吸い込めば一酸化炭素中毒になる恐れがあります

一酸化炭素中毒になれば場合によっては失神

そのまま一酸化炭素中毒により死亡するケースがあります

 

それを免れたとしても

失神したまま襲い来る火の手により死亡するケースも考えられます

 

今回の事件でも一酸化炭素中毒となっていた方が多かったそうです

 

炎自体からの避難も難しいですが

速度が速く視界を遮る煙からの避難はもっと難しいと思われます

 

 煙から逃れるのに

大切な事は早く建物から出て

離れる事です

今回の件も建物の窓などから飛び降りた人の中には

助かった人もいたようです

 

しかし

実際火事になり2階3階から飛び降りろと言われたとして

骨折覚悟ですぐに飛び降りることが出来るかと言われると

そう簡単とも思いません

 

そこで今回

窓から脱出することを想定してロープと軍手を必要数購入しました

IMG_4582 IMG_4613

 

これで火災時はロープを伝って窓からも脱出できるはずです

 ロープは予めほどいておき

さらに可能な場所にはあらかじめ括っておきます

これですぐにでも使用できるはずです

 

火災発生時は1分1秒を争います

決して大げさではなくここまでしなければ命にかかわると考えています

 

 

 先日防煙ゴーグルも届きました

 IMG_4614

 

後日防煙マスクも届く予定です

これらは煙で充満した際避難経路を確保・誘導する人が使用する予定です

 

万が一の時に備え色々と準備を進めてはおりますが

用心しすぎると言う事はありません

今後も引き続き防災防犯対策を講じたいと思います