うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
今日は塩分についてのお話です
なぜ塩分の話を書こうかと思ったか
実は先日お昼ごはんにカップラーメンを食べておりまして
塩気が強かったのでふと成分表を見たら
塩分相当量が6.3g
麺とスープ合わせての塩分量ですが
スープを飲まない日がないとも言い切れない
6.3g…これってどれくらいの量なんでしょう
と言う事で調べてみました
成人男性の塩分摂取は厚生労働省から基準が案内されています
日本人の食事摂取基準(2020 年版)(277ページに書いてあります)
厚生労働省自体が具体的な値を示しているというより
各データを参照として見解を述べている感じですね
私の場合、男性30-49歳ですので
WHOのガイドラインでは5.0g
平成28年国民健康・栄養調査における摂取量の中央値が10.0g
その中間値が7.5gと示されています
その後の文章に
「欧米の大規模臨床試験 26─31)の結果から見ると、事実として、少なくとも6 g/日前半まで食塩 摂取量を落とさなければ有意の降圧は達成できていない。これが、世界の主要な高血圧治療ガイド ラインの減塩目標レベルが全て6 g/日未満を下回っている根拠となっている。日本高血圧学会の 高血圧治療ガイドライン(JSH2014)32)でも、減塩目標は食塩6 g/日未満である。」
とあります
目安は公表団体や自身の性別・年令によって異なりますが
簡単に言えば目標は6gであるという事ですね
つまり
カップラーメン1個で1日分の目標を越えてしまっています
夕飯にももちろん塩分は含まれているわけですから
それも合わせると一日の摂取目安を大きく上回ってしまいますね
では塩分を取りすぎると何がいけないのでしょうか
塩分を取り過ぎると浸透圧を調整しようと血液中の水分が増えます(血液量が増加する)
血液量が増えたら血液が流れる力、つまり血圧が上がり
血管の内壁が傷付きます
するとそれを修復しようとしますが修復後は血管の壁が厚くなります
壁が厚くなると血管本来の柔軟性が失われ
動脈硬化を引き起こします
動脈硬化は
狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・脳出血・脳卒中など重大な疾患を引き起こす原因となるそうです
まるでドミノ倒しのように悪いことにつながりますね
(説明はあくまでざっくりです。詳しく知りたい方は専門医にご相談ください)
もちろん1日摂取量を越えたくらいで即座に影響はないとしても
摂り続けると当然体には悪そうですね
乱れた食生活、特に肥満や過度なダイエットは
体に悪いだけでなく妊娠しにくい体へとつながります
規則正しい食生活を心掛けましょう