うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

先日培養士の予測検索ワードで

「胚培養士 つらい」や「胚培養士 大変」と言うものも出てきました

 この言葉で検索すると

現在培養士として働く人の悩みや葛藤が出てきました

 

今日はそれについてコメントしたと思います

あくまで上記を新任培養士さんの思いであることを前提としたコメントです

 

 

 

 

胚培養士という仕事は

皆さんの精子や卵子や胚をお預かりしている立場であり

操作においてミスが絶対に許されません

 

 

 

万が一にでも胚を無くした場合

患者様だけでなく自身の人生も左右する可能性があります

(早い話が培養士ではいられなくなる可能性があります)

そんなに大事なものを操作・管理する

そのプレッシャーは非常に大きいものです

 

どんな仕事も大変ですが

上記を考えると「つらい」「大変」と言われる気持ちもわかります

 

 

しかし仕事である以上退職しない限り責務を果たさなければなりません

私が思うに、ですが

そのプレッシャーに打ち勝つには必死で練習して

しっかりと技術を身に付ける事でしか解決できないように思います

 

 

そもそも

そうでなければ技術職として技術を提供する資格はないと思います

私が患者さんの立場であれば中途半端な技術者には絶対に胚を触ってほしくありませんし

そう思っている方がほとんどだと思います

 

技術が身につけばその後は

経験を積む→自信につながる→恐怖心やプレッシャーの克服につながる

の好循環が生まれます

患者様の為にも自身の為にも

まずは自信を持って技術を提供できる技術者になることです

 

 

それでも

顕微授精した卵が受精したかな…とか

凍結した胚がちゃんと復活するかな…など

不安は尽きませんが

心配しても変えようがないことについては

そこは自分なりに解消するしかありません

 

 

 何年経ってもアクシデントは怖いものです

胚をなくすだけでなく、想定しうる胚に関する様々なミス全般怖いものです

だからこそ1件1件に対し万全の態勢で

集中して臨まなければならないと思います

 名前や操作に間違いがないかしっかりと確実に確認する事も大切です

  

何事も1日1日の地道な努力の積み重ねです

まだ悩みがあるこれからの胚培養士さんには

しっかりと頑張っていただきたいですね