うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

患者様から時々どこの培養液を使用しているかと聞かれることがあります

このブログでも培養液については過去何度か触れていますが

今回も培養液について書こうと思います

 

 

まず使用している培養液は企業秘密でもないと言う点と

オリジナルの配合があるわけでは無く既製品を購入して使用しているので

もし聞かれたら今現在どこの培養液かは私個人としてはお答えするようにはしております

 

しかしお答えしたとしても

個人的にはあまり意味はないのでは…と思います

 

 

例えば今までのクリニックがA社の培養液を使用していたとして

当院もA社であれば同じ成績が出るかと言いますと

培養器やガス濃度やガスの種類(マルチガスか混合ガスか)や

刺激法や使用した薬剤や採卵時の年齢であったり

その時の患者さんの体調が培養成績に影響を与えることもありますし

極論を言ってしまえば同じ培養液でも培養液のロットナンバー(製造番号)の差でも

絶対に成績が変わらないとは言えません

 

 

培養室に限った話として

培養器と培養液が全く同じであったとしても

クリニックによって培養器のクセが異なるのか

なぜか全く同じ成績にはならないことが多いです

(そもそも培養環境以外を全く同じには出来ないので比較検討は困難)

 なので、例えば日本で最も胚盤胞到達率の成績がいいクリニックが使用している培養液があったとしても

個人的に興味こそあれど

同じ成績が出ると期待して早々と導入するするようなこともないように思います

 

同様に

最も高価な培養液が最も優れているわけでもありませんし

新発売(最先端と謳っているもの)の培養液が最も優れているわけでもありません

 

 

  

ちなみにですが当院の培養液もここ数年で数種類の培養液を検討・使用しております

変更のタイミングは

例えば主力の培養器が変わるであったり

新たな培養液が出たので検討するに至った

業者さんの勧めで検討するに至った、など様々です

 

 

培養液は培養環境を左右する大きな要因の一つですが

やはり胚自体のポテンシャルにも大きく左右されるので

培養成績自体はタイムラプスの導入などもあり昔に比べ上がってはいるものの

それでも数パーセントの話であり

培養液だけの要因で10%20%一気に上がるような事は通常ないように思います