うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

今日はここ数日でよくいただいたご質問についてです

 

当院では

治療の方針にも関わる事ですので

お電話口で細胞数やグレードは基本的にお伝えしていません

受精数や凍結個数に加え

発育が順調かどうか(発育停止していないか)程度であればお答えしています

 

発育が順調である場合

「胚盤胞になりそうですか?」「今後順調に育つと思いますか?」と聞かれることがあります

お答えとしては「培養してみないとわからない」となります

 

このブログでも何度か書いてるかもしれませんが

胚の発育はお電話しているその瞬間から突然発育が止まる可能性も否定できません

例えば

3日目で正常な速度で8細胞になり

順調に進んでいますとお伝えしたとして

その後そのまま4日目でも5日目でも8細胞のままであれば

残念ながら凍結の対象外となります

(発育停止した胚は妊娠の見込みはありません)

 

 

 

もちろんグレード1と5を比べれば前者の方が胚盤胞への到達率は高いですし

3日目の段階で8細胞と4細胞であれば、やはり前者の方が到達率は高いですが

それでもその後どうなるか断言はできません

 

 

 

正常に育つかどうかは未来を予知するようなもので

熟達した培養士であっても

やはりわからないものだと思います