うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

精液と精子では微妙に意味が違います

精子は皆さんご存知のように細長いオタマジャクシみたいな形をした動く細胞の事です

精液となると、精子が含まれている液体そのものです

食塩と食塩水を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません

例で言うとこうなります

精子→食塩

精液→食塩水

 

精子は精漿(せいしょう)と呼ばれる液体と混ざって体外に放出されます

これを先程の例に当てはめるとこうなります

食塩+水=食塩水

精子+精漿=精液

 

精漿には多くの役割がありますが

簡単に言えば精子を守る役割と

受精する能力を一時的に抑える役割があります

 

体内では子宮頸部で精液の精漿部分(液体部分)の多くが取り除かれ

精子だけが子宮や卵管に入っていきます

 

体外受精では選別液を使用して

運動精子と、不動精子を含む精漿に分けられます

 

いずれにしても精液の中の液体成分(精漿)は最終的には不要となり

精子だけが残り重要な役割を果たすことになります