うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

採卵当日、精液を当院にて採精もしくはご持参いただいた際

運動精子がいない、もしくは運動精子が非常に少なく顕微授精が困難な場合があります

そんな時はご主人に2回目の採精をしていただく必要があります

(それができない場合は卵子凍結のご提案をすることになります)

 

しかし事前に精液検査をされていれば急遽このケースになる事は稀で

たいていの場合はものすごく精子が少ない場合でも顕微授精は可能です

 

顕微授精というのは理論上卵子の数だけ精子がいれば実施可能です

精液検査で「顕微鏡下(全視野)で1個」であっても

それは精液検査用に取ったサンプル、3マイクロリットル(1000分の3ミリリットル)に

精子1個という意味であり

原精液中にはその何倍もの精子がいると考えられます

(液量があまりにも少ないと、上記のような2回目採精のお話が出る事になります)

 

 

精液調整や顕微授精について書きだすとどうしても長くなってしまいそうです

精液の調整方法や顕微授精時の精子の選別についても書きたいところですが

今日はこれくらいに