うめだファティリティークリニック
培養士の山本です
私事ですが、4月に表題の通り当院に勤めて10年が経ちました
当院では永年勤続表彰制度がありますので
10年勤務したものは表彰されます
ありがたいお話です
10年務めた上で思ったことを綴りたいと思います
個人的には勤務する培養士はただ培養技術を患者さんに提供するだけでは足りないと考えています
責任者だけでなく培養士一人一人が大なり小なり培養室のマネジメントについて
意識を持つ必要があるのではないか、という事です
個人的には培養室のマネジメントには知識だけでなく
その職場での経験が長い人間がいるかいないかで
そのクリニックの培養室の優位性を得るであったり安全を担保するに至るのではないかと思います
例えばなぜこのメーカーのこの機械を選び使用しているのか
今までどういう経緯をたどって今に至り今後どうする必要があるのか
書類や人の動線がいつからなぜこのシステムになっているのか
一つ一つに理由があるわけですが
これを管理するのは培養技術とはまた違った
「見て聞いて携わってきたから知っている」的な部分が必要なわけです
(おそらくどの業種職種でもそうだと思います)
クリニックに長く務めた人間が何人かいることで
「これはなんでこうなんだっけ?」に対しての答えが出る確率が上がるので
クリニックとしても培養室としてもマネジメントがしやすく
ひいては患者さんへ安全な医療の提供へもつながる、というわけですね
ちなみにですが、私よりも長く在籍している培養士もおりますし
来年、再来年、その翌年にも10年勤務になるものがおりますので
数年で培養士歴10年以上クリニック在籍年数10年以上のものが大半を占めます
時間の流れの早さも感じますね