うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

不妊治療は保険適用になりましたが

移植の回数に制限があります(23.7.10現在)

制限となる回数に関しては今後変わっていく可能性があるのと

今回の本題から逸れるためこの場で詳細は書きません

(厚生労働省のHPをご確認ください)

 

 

この移植回数に制限があることを理由に

凍結する胚のグレードに制限をかけてほしいとのご希望をおっしゃる方が時々います

例えば「BB以上だけを凍結してほしい」

「CCは凍結しないでほしい」などです

この判断をされる際にご注意点としては

「CCは凍結しないでほしい」とご希望をおっしゃった場合

CCしか得られなかった場合は凍結胚がゼロになってしまいます

 

当院での胚盤胞グレードCCの妊娠率は約20パーセントです

低いと取るか高いと取るかは人によって印象が違うかもしれませんが

業界全体で見た場合決して低い数字ではないないと思いますので

移植されるにあたって「CCを避けた方がいいとまでは言えない」と個人的には思います

しかしこれはすべての年齢を対象としたの計算結果ですので

年を重ねるごとにこの確率から下がっていくとは思います

 

当日グレードを確認してから凍結するかどうか決めたいとおっしゃる方もいます

この点に関して

まず行き違いを避けるためにお電話口で胚のグレードをお知らせすることは基本的に実施しておりません

もしお伝えできるとしても胚凍結には適切な時間がありますので

お電話いただいた際にはすでに凍結が終わっている可能性があります

朝一であればいいかというと

例えば日曜日はシステムの都合上お電話がつながりませんので

やはり前日以前に方針を決めていただいた方がいいと思います