うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

アシステッドハッチングとは

ヒトの卵の殻に相当する「透明帯」と言う部分を

レーザーで薄くしたり穴をあけたりして着床しやすくする技術です

 

融解胚移植を行う際はご希望しない方を除き

当院では融解胚移植の場合は実施しています

 

このアシステッドハッチングと言う技術は

胚が大きく拡張して透明帯が極度に引き延ばされて薄くなっている場合は

施行時に胚の細胞部分を傷つけてしまう(最悪の場合胚を殺してしまう)可能性があるので

実施できない事があります

その場合費用は掛かりません

 

アシステッドハッチングが実施できないほど胚が大きく膨らんでいるという事は

それだけ元気がいいとも取れるので

アシステッドハッチングを実施しなくても

自分で出られる可能性が高いようにも思います(断定はできません)

 

 

また

融解中に胚が透明帯から飛び出ることがごくまれにあります

透明帯に傷がついていた場合なんかに起こりえますが

この場合は融解後には透明帯からすでに出ているわけですから

実施の必要がありません

 

 

PGTA実施胚は

培養中に既に透明帯に穴をあけているので

こちらも実施する必要はありません

 

 

「前回の移植でアシステッドハッチングした胚が着床したので今回もやってほしい」という

ご要望の方もいらっしゃることは把握しておりますが

技術的にリスクがある・やっても意味がない場合などでは

当院では実施いたしません