大阪市の不妊治療専門のうめだファティリティークリニック。「一部不妊治療」「人工授精」「体外受精」「顕微授精」「精子の凍結保存」「卵子凍結」迄に至る不妊医療情報をご紹介致します。
新しい命をあなたと共に

卵子凍結について

卵子凍結を希望される方へ

はじめに

卵子の凍結は、主に悪性腫瘍を有する若年女性の卵子を治療(抗がん剤、放射線療法)の影響から守るために行われていました。

2016年4月から施行された女性活躍推進法により、女性の社会進出や活躍が促進されていますが、その反面、晩婚化が進んでいます。

働く女性がキャリアを重ねながら、将来の妊娠・出産のために卵子を凍結して保存しておくという選択肢があります。

最近の体外受精では、胚や卵子・精子の凍結技術が進歩し、融解後の卵子生存率が90%以上に上昇しており、出産例も多く報告されています。

私たちうめだファティリティークリニックは、社会で活躍する女性が、卵子凍結保存によりご自身の未来予想図を描けるようサポートしたいと考えています。

なお卵子凍結には下記の条件がありますのでご確認ください。

  • 採卵する年齢は満42歳の誕生日までといたします。
  • 未受精卵のお預かり(ご使用)は満45歳の誕生日までといたします。
    ご妊娠・出産の安全性の面からそれ以上の延長保存はできません。
  • 45歳の誕生日を迎えた時点または、万一ご本人がお亡くなりになった場合には連絡無しに破棄となります。

卵子凍結希望で初診される場合は、受付にお電話いただき、ご予約していただきますようお願いいたします。

方法

体外受精治療時と同じように、調節卵巣刺激に採卵を行い、獲得した卵子をガラス化法(ビトリフィケーション)と呼ばれる方法により、液体窒素(-196度)中に凍結保存します。

近年、培養液や容器の工夫により卵子の凍結融解による妊娠例も数多く報告されるようになってきましたが、まだ7から17%の妊娠率にとどまっています。また、卵子凍結の歴史はまだ浅いため、凍結による卵子への影響についてはいまだ不明な点が多く、今後の課題となっています。

卵子凍結保存

採卵から凍結保存までの流れ

01排卵誘発

効率よく卵子凍結を行うために、一度の採卵で複数の成熟卵子を得ることが必要です。そのために排卵誘発剤(内服薬や注射)を用い、卵巣を刺激します。排卵誘発を全く行わず、自然に卵が育つのを待つ方法もあります。

02採卵

経膣超音波プローブで卵巣の状態を確認しながら(図1)、卵胞(図2:)を穿刺し、卵胞液とともに卵子(図3)を吸引回収する方法です。

  • 図1
  • 図2
  • 図3

03卵子凍結

回収された卵子は卵丘細胞に覆われているため(図3)、卵子凍結の対象となるか判断できません。そこで、卵子の周りの卵丘細胞を除去し、卵子の成熟度を確認します(図4a-d)。凍結の対象となる卵子は極体を有する成熟卵子のみで(図4a)、未熟卵子(図4b,c)や変性卵子(図4d)は該当しません。成熟卵子を超急速ガラス化法により液体窒素内で凍結保存を行います。

  • 図4a 成熟卵子
  • 図4b 未熟卵子
  • 図4c 未熟卵子
  • 図4d 変性卵子

凍結融解に関する留意事項

  • a.凍結保存容器(クライオトップ)1本あたり最大2個までの卵子を保存できます。
  • b.凍結に使用したクライオトップの本数により料金が変わります。
  • c.融解はクライオトップ単位で行います。
  • d.凍結・融解の工程は卵子にストレスを与えます。極稀に凍結融解によるストレスに卵子が耐えることが出来ず、融解後、生存できない卵子もあります。

凍結保存の期間および費用

  • 卵子の凍結は保険適応ではないため、それに関わる診察料、薬剤費、技術料は自己負担となります。また、卵巣刺激方法により費用は変動しますのでご了承ください (詳細は別紙記載しております)。
  • 卵子の凍結時に個数に応じて凍結手技料(1年間の保管料含む)が発生します(詳細は別紙記載しております)。
  • 卵子の凍結保存後1年ごとにお知らせの封筒を当クリニックに登録されている患者さま住所に送付します。住所が変更になった患者さまには封筒が不達になることが予想されますのでご注意下さい。
  • 保存期間は1年毎の更新が必要です。当クリニックに登録されている患者様住所に封書をお送りしますので、住所変更の場合はご連絡ください。3ヵ月以上更新意思の確認が得られない場合は卵子を破棄させていただきます。物価の変動そのほかの理由により保存維持管理料が変更となる場合には、凍結保存契約更新時に説明させていただきます。
  • 凍結卵子の廃棄を希望される場合には、破棄同意書を提出のうえいつでも廃棄できます。
  • 融解後の卵子がすべて生存し、良い状態であるとは限りません。融解後しばらく培養し、最終的な状態を確認して受精可能であるかどうかを検討します。
  • 地震、台風、洪水などの自然災害による卵子の損傷・喪失は不可抗力となります。
  • 実施責任者の病気などのために正常な体制での診療をおこなうことが出来なくなった場合は患者さまの希望する施設に凍結卵子の移送手続きを行います。

卵子凍結保存にかかる費用

排卵誘発・超音波検査・血液検査など 約200,000円~
卵子凍結用培養液 1本11,000円
(8個凍結につき1本使用)
採卵 刺激周期153,000円
自然周期99,900円
卵子凍結代
(一年間の凍結保存代を含みます)
49,500円

2,650円×凍結保存容器(クライオトップ)数
※一本目は凍結代に含むため、2本目より金額がかかります
卵子凍結保存代 一年毎に35,000円
凍結卵子融解代 22,000円

表示価格は、全て税込み価格です。

採卵を試みても取れなかった場合、71,500円を頂きます。

採卵そのものが、排卵などでキャンセルになった場合でも、前日から培養液の準備などをしているため、33,000円を頂きます。

1本の凍結保存容器(クライオトップ)で、卵子2個保存出来ます。

お支払い例

刺激周期で卵子を10個採卵し
10個凍結した場合
採卵代153,000円
卵子凍結代49,500円
卵子培養液代22,000円(2本使用)

容器代10,600円(容器4本使用)
術前採血・排卵誘発・超音波検査・ホルモン採血など
約200,000円
合計約435,100円

※排卵誘発の内容や取れた卵子の個数等、患者様によって金額は変わりますのであくまでも概算の金額となります。

PAGETOP
Copyright © 2024 うめだファティリティークリニック All Rights Reserved.